Supporting Diverse Researchers
クオリア構造学チームは、若手研究者や育児中研究者など、多様な研究者の育成を目指しています。
このページでは、皆さまにお役に立ちそうな情報やコラムなどを発信していきます。
子連れの学会リアル参加、諸費用はサポートされていますか? (コラム01, 2023/7/25)
コロナもようやく明けて、学会のリアル参加も増えてきましたね。嬉しい側面もある一方、学会参加に伴い、小さな子供にかかるお金の悩み、に直面してモヤモヤしている研究者(特に女性研究者!)もいるのではないでしょうか?
「子供が小さく、出張中に家で留守番させられない」
「とはいえ、連れて行くには交通費や宿泊費がプラスでかかる」
「複数子供がいる場合、もう1人大人に同伴してもらわないと出張先で業務がこなせない」
こうした、子育て世代の研究者に特有の問題は、特に女性研究者にしわ寄せが行きやすいという現実もあります。
「国内の出張なら自腹でなんとかできるけれど、海外の招待講演時にかかる子供の経費は高すぎるから参加を断念しよう。」
などと、子育て世代の研究者にハンディが課されたままでは、各々の分野における女性研究者率の低迷が続いてしまうのではないでしょうか?
最近、Science誌では特集記事が組まれ、欧米では、こうした子育て中の研究者に固有の経費を必要なものと認識してサポートする制度がいくつかの大学や研究機関で整いつつあることが紹介されました。
残念ながら、日本では、この制度の確立に遅れをとっています。
しかし、沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、育児中の研究員への出張支援プログラムがあり、一定の条件を満たしている場合、子供の旅費などの経費をサポートする制度が整っているそうです。
日本でも、ぜひ、様々なライフスタイルやライフステージの研究者が活躍できるよう、より多くの大学や研究機関でこうした支援プログラムが普及されると良いですね。
クオリア構造チームでは、今後も女性や若手研究者にとって役立つ情報を配信し、国内の研究環境をより良いものにできるよう貢献を目指して行きます。